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なんだかちょっと 血の気が落ちちゃってるから 柘榴 昔 子供の頃住んでいたお家の二軒程先に、木苺や柘榴が庭先になるお宅があって、度々お邪魔しては頂いていたりした。 柘榴の実を指先で解くと爪が赤く染まり、 「マニキュアだ!」 なんてよく言っていた。 口に付けたら口紅で。 口から垂らせばオバケの血であった。 子供ながら美術の小道具のように楽しい果物だったのだ。 そのお家は坂道が交差する角にあって、下り坂と登り坂がぶつかる。 何かの境目を記すような場所だった。 ある夜、飼っていた三番目の猫が夢に現れて、わたしの前を歩いていく。 尻尾がひょろひょろと長いから「シッポ」という名前だった。 二女が学校帰りに拾ってきたこの猫は、いずれ野良の血がそうさせるのか、上二匹に酷くいじめられるようになっていた。 シッポは坂を下り、柘榴のお宅を右に曲がると急勾配の坂道を登っていく。 坂を登りきると振り向いて、 「にゃあ」 一言挨拶をした。 そして坂の向こうへ消えていった。 翌朝、彼は家から消えていた。 お別れの挨拶を残して、 彼は坂の向こうへ消えていった。 二度と彼は戻らなかった。 #柘榴のはなし #夢告げ

安藤裕子(@yuko_ando)がシェアした投稿 -


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